一千一秒物語〜五感で遊ぼう

 「すべての存在者は無から生じる」
一人ひとりが一千一秒を創っていったら??

あなたの「街」を五感で遊んでみてくださいね。


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赤い太陽が砂から昇って、砂の中へ赤く沈む。

風が砂の小山を造っては、またそれを平らかにしてすぎ去る。

来る日来る日の風は世界の果てから運んできた多くのことを
ささやくが、それは人間には判らぬ言葉である。

そこには死んだような寂漠莫が君臨している。

バグルクンドの街はこんなところにあった。

神々の都をまねて造られた市街は、くもの巣形に
宮殿をかこんだ正六角形の道路から成って
敷石は純白の大理石であった。

辻々には紅い夾竹桃(きょうちくとう)の花と大小の神像とに
ふちどられた水盆が設けられ、噴水の虹の下を
群商の群れがかれらの夢見がちな瞳をかなたにこなたに
注ぎながら通り抜ける。

毛皮や宝石細工や香料を商う店の前を、紗をまとうた女が
水かめを肩に載せて過ぎてゆくと、広小路の向こうから
羽うちわや日傘に飾られた乗物が静々とやってくる。

砂のはてに落ちる太陽が街じゅうを燃え立つ紅に染めて
紫色の夜の帷がおおいかかってくると、家々の窓からは
オレンジ色の街燈がこぼれ、夾竹桃の梢と水盆に映じる。

その周囲につどい寄った人々は、飲み物と音楽と
歌とカードに半夜すぎるまで笑いさざめく・・・。

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年の瀬のちょっとした遊びで・し・た ♪♪

参考文献:「一千一秒物語

アジア