優美な時間を 〜 並河靖之七宝記念館

 さぁ!京都お薦め第一弾です。

木々に囲まれていてほっこりさせてくれる記念館です。

京都市の指定歴史的意匠建造物である「並河靖之七宝記念館」をご紹介します。
1894年(明治27年竣工)の建物で琵琶湖疎水を初めて引き入れた邸宅でもあります。

記念館は明治・大正時代に活躍した七宝家、並河靖之氏の旧宅です。

公開されているのは建物の一部(旧工房・旧窯場・玄関の間・応接室2室)ですが
一つひとつの空間は海外からの来賓を招くことも考えてか天井も高く
舶来のガラス障子などが使われているハイカラな創りとなっています。

通り庭の入り口にある見事な藤がウェルカムボードのように迎えてくれました。

藤の花
中に入ると艶やかなフォルムで且つ奥行きが
ある色使いの七宝焼きの数種類を
目で触れることができます。

次に進むと、旧工房では靖之の七宝制作工程の
設計図や実際に制作された香炉や水差しなどを
見学することができます。

「有線七宝」といって金属の胎に文様の輪郭線として
金や銀の線をテープ状にして貼り付け、その線と線の
間に釉薬をさして焼成・研磨を繰り返す技法のようです。





ある壷には平安神宮や金閣寺を、ある香炉には修学院などを描かれていて
いかにこの技法の緻密で繊細な「描き」に重みがあるかを物語っています。

そして最後にたどり着くのが庭園です。
応接室である母屋から観る庭園は個々の役割を愉しんでいるかのように
活き活きとしている数十種類の木々と一体になれるような
開放感を味わえます。

庭園?

ん?母屋が宙に浮いている!?まさかっ??

庭園より

と、自然の中にあたかも
自分の力で建っているかのよう。


庭園側から観ると母屋の角を
支えているはずの柱が
見えないのです。

種明かしをすると・・・

柱は池の中にある石の上に
造られているため宙に浮いている
ように見えるのです。


四季の顔を見たいと何度か足を運びたいと思わせる記念館&庭園です。
平安神宮の近くにありますので是非!

※琵琶湖疏水についてはこちらをどうぞ。