蓮の花が咲く国 〜ボォアボァン(蓮の花)ラオス

 久々の旅ネタをお一つ。


日本の本州とほぼ同じ面積を持ち豊かな森林資源を抱えている
アジアの国をご存知でしょうか?
よく見てみると日本に似たような地形でもあるかもしれません。


世界遺産の町から信仰文化が深くふかくゆっくり根づいている
優しい空気に包まれているラオスです。


なんと民族の種別が60〜70種類と言われています。
社会主義国と仏教が山、川、ラオスの人々の精神を
重んじる生活と融合している不思議な国でもあります。


政治面においては
ホー・チ・ミン思想がフランス植民地下にあったラオスの
基礎を作っているようです。


そしてラオス式社会主義はラオスの土着性に合ったものに
作り変えるため数々の試行錯誤が繰り返されることに。


西側の自由主義経済体制との交易を活発にすることを
目的とした経済開放化政策「新思考」が取られ思想教育から
法律の整備などが行われている、まさにこれからゆっくりと
「国づくり」を行っていく国の一つです。


ではまずは町全体が世界遺産に認定されているルアンパパーン(Luang Phabang)から。


ラオスの北部に位置するルアンパパーン。
大小を合わせると70もの寺院が位置しています。
植民地時代以降の動乱の中でも奇跡的に息耐えずに残っている信仰の町です。
そして1995年に世界遺産に認定された町でもあります。


僧侶たちの托鉢に勤しむ姿は毎日早朝に目にすることができます。

托鉢

柿渋色の袈裟を身にまとった僧侶たちの中にはまだ幼顔の面々も
見られますが、信仰という伝統を自然に身につけていくことに
違和感を感じずに毎日の業にいそしんでいるように見えます。


世界遺産の町を一望しようとプーシー(Phousi)に登ってみると。

プーシーより


メコン川とともにゆったり構えているルアンパパーンを眺めることができます。
「仙人(ルーシー)の山(プー)」という名がついているように
神様に導かれてこの山にたどり着いたという説があるようです。
じっと沢山の寺院と人々の信仰を見守ってくれていた山かもしれませんね。


各寺院はルアンパパーン様式の建築スタイルで大胆に優美なほど
きれいな曲線を描いている屋根が幾重にも折り重ねているという造りになっています。


その中のシンボルの寺院の一つ、ワット・シェントーン(WatXiengthong)の壁画には
高さ160mの大樹がモチーフになっている仏教の物語が描かれています。


「黄金の木(マイ・トーン)」
人の一生をモザイクで描いている壁画です。

黄金の木?


次は首都であるビエンチャン(Vientiane)に行ってみましょう!

タイと対峙するビエンチャンは人、物その他外貨も活発に動く町です。
買い物をすればお隣の国のタイ通貨バーツでおつりを渡されることもしばしば。

建築物もビエンチャン様式というスタイルになり
少し都会的に精巧さが付け加えられた造りです。

仏像

本堂に2052体の仏像と回廊に7000体近い仏像が納められている
ワット・シーサケート(Wat・Sisaket)。
19世紀にシャム(タイ)からの独立運動を起したアヌ王が
この寺院に地方長官を集め国家建設について意見を交換していたと言われています。

ワット・シー?

すこーし、京都の三十三間堂を思い出させてくれませんか!?

ラオスの大人しく、物質欲の淡白さ、精神性を重んじる様子が
ワット・ホーパケオ(Wat・Ho・Phakeo)の仏像が表現をしてくれています。

仏像(手のひら)


手のひらを両手他者に向けています。
「あなたに全てを差し上げますよ」といGive&Giveの精神が
こんな所でも触れることができるのです。


そして忘れてはいけない伝統がラオスの中で毎日人の手で
紡がれ、輝いています。
繊細なシルク1本いっぽんを昔ながらの織機で艶やかな色とりどりの
光沢を放しながら紡がれていく織物です。

ラオス織物


ラオスの正装用の肩掛け布はパー・ビエンという名称がついており
精霊や祖先との交信をするための媒体布として織り継がれてきたようです。


織物の中には文様にはさまざまな象徴として猿・蛇・象・鳥など
自然に関わる動物達が描かれています。


また菱形の文様は第三の眼(心眼)を表現していて真実を
見極めて、精霊を呼ぶ力をという願いで織り込まれているそうです。


自然素材で全ての色を出している工法は若干少なくなってきているとか。
絹の道を是非閉ざさないでほしいと願うばかりです。


交易の面においては国境を接しているタイ・ベトナム・中国との
地方交易が盛んでその反面中央集権制が弱く、地方分権制が伝統的な政治制度。
その原因に通信や道路輸送網が未整備という事もあるようです。


永年にわたって生活の中に浸透してきた伝統、宗教などは
しっかりと残したまま新たな国づくりに取り組む国ラオスを
ゆっくり見守っていきたい、そんな想いにさせてくれる国の一つです。


心和む人・気・緑に触れた旅のご紹介まで。
ボォアボァン(蓮の花)ラオス♪

蓮の花

※参考図書「ラオス」青山 利勝著
       
「魂の布〜モンスーンアジア 12人の女性作家たち」松本 路子著